べらぼう 岩戸屋源八

版元

岩戸屋源八は江戸の浅草で地本問屋を営んでいました。

2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」では、この岩戸屋源八役を声優の中井和哉が演じています。

ここでは、岩戸屋源八について見ていきます。

岩戸屋源八とは

本姓は山本で、宝暦から文化期にかけて営業していた地本問屋です。店は江戸の浅草茅町2丁目東角甚兵衛店に構えていました。

同じ頃、岩戸屋源八より少し早い延享期から、文政、天保期にかけて栄林堂と号した岩戸屋喜三郎が地本問屋として活動しています。

岩戸屋喜三郎の店は横山町2丁目にあり、岩戸屋源八と何らかの関係があると見られています。

岩戸屋源八の出版物

浮世絵の出版

岩戸屋から出された東扇(あずまおうぎ)のシリーズは勝川春章によって書かれました。扇形になっているので、切り抜いてそのまま扇に扇に貼り付けられるようになっています。この上半身がクローズアップされる形は、その後、喜多川歌麿東洲斎写楽で有名な大首絵へとつながっていくとされています。

東扇・五代目市川団十郎 勝川春章画 版元:岩戸屋源八

出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10569-215?locale=ja)

東扇(あずまおうぎ)・初代中村仲蔵 勝川春章画 版元:岩戸屋源八

出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10569-215?locale=ja)

東扇・初代中村里好 勝川春章画 版元:岩戸屋源八

出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10569-216?locale=ja)

版本の出版

通人為真似 (まのふりをして) 鳥居清長画 版元:岩戸屋源八 安永七年(1778年)

仁王坂英雄二木 感和亭鬼武作、歌川豊広画 版元:岩戸屋源八 文化四年(1807年)

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