2027年のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」では松坂桃李が主人公の小栗上野介忠順(おぐり こうずけのすけ ただまさ)を演じています。
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幕末から明治維新の激動の中、従来、スポットが当たっていたのが、薩摩や長州をはじめとする、尊王攘夷の志士などです。西郷隆盛、大久保利通、吉田松陰、高杉晋作、坂本龍馬…等々、幕末を牽引したスター達が次々と登場してきます。
その中で、幕府側は敵役となることが多かったと言えます。もちろん、幕府側であった京都で活躍した新選組や白虎隊で知られる戊辰戦争の会津などが取り上げられることもありました。
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しかし、幕府に忠義を尽くす佐幕派=抵抗勢力として描かれていたと言えます。ですから、従来、幕府側で活躍した人の活躍は忠義、武士の意地を描いていた印象です。そうした文脈の中で抵抗勢力の中心人物の一人として小栗上野介も描かれていました。
ところで、上野介(こうずけのすけ)と名乗る歴史上の人物にはもう一人、有名人がいます。それは赤穂浪士で有名な吉良上野介(きら こうずけのすけ)です。
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赤穂藩の藩士にとって、切腹させられた主君、浅野内匠頭の仇(あだ)として有名です。つまり、「上野介」という名には悪役が似合う印象があります。幕末の小栗上野介も明治維新に抵抗する幕府側の首魁と言うイメージがあります。
同じ幕臣であった勝海舟は江戸城を無血開城させたことで知られていますが、逆に小栗上野介忠順は徹底抗戦を主張しました。
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さて、幕末の動乱の中、国際情勢等、様々な知識を得ていく中で、尊王攘夷の志士が主張したような夷狄を追い払う、つまり、西洋人を追っ払うことなど不可能だと気付くようになります。つまり、開国して列国と渡り合っていく必要性に迫られるわけです。こうして、幕府が倒され、明治の世へと向かっていくことになります。
しかし、薩長等による幕府打倒による新政権樹立と言う方法以外に、実はもう一つの選択肢がありました。それが幕府を残したまま近代化していくという構想です。こうした考えの中心に小栗上野介がいたと言えるでしょう。
イギリスと組んだ薩長側に対して、幕府側はフランスと組んで洋式軍隊の整備をしていこうとしていました。小栗上野介を描くことで、こうした幕府側からの近代国家化という視点が改めて注目されるでしょう。
歴史においてif、もしも…というのはよく考えられます。もしも、幕府を中心とした近代化であったなら、その後の日本はどうなっていたのかを考えてみるのも面白いかもしれません。





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